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高次脳機能障害者の世界 〜私の思うリハビリや暮らしのこと
 やまだきくこ と読むそうです

整形外科医の方でした。
33歳で脳出血・脳梗塞。高次脳機能障害と診断されました。
その後リハビリテーション医を目指しましたが37歳でまたしても脳出血。
半側無視など新たな後遺症が加わりました。

高次脳機能障害の当事者として、
障害を持っている感覚、思い、希望等を記しており、
その理解を助ける本です。

 左側に「無視」があるわけですが、
それは目に見えないのではなくて、
注意との関わりで私の意識の中に焦点を結ばないし、
左にも世界があるといわれても、
その言葉自体が私には意味がないということです。
 ですから、「無視」を改善するための練習をリハビリでするわけですが、
その際に”左にある”といわれる世界に興味が起こらない
というのが私の実態なのです。
 私から見ても、誰から見ても身体的にはちゃんと左側があるわけですから、
そんなものはないですといわれても、
健常者の方にはなかなか実感できないのは当然だろうと思います。
普段接していると忘れがちになってしまうんですが、
当事者にとっては左側が「ない」んでですよね。
だから、自発的に左側に注意を向けるって当事者にとってはスゴイことみたいです。

 リハビリで、左側に向く、左側を見ることをいちいち促されると、
その時々には見落としが回避でき、失敗を免れることができるので、
私はその指示を聞いていればよいので楽なのですが、
自分自身で左への注意を喚起する能力が
そこで使えているかどうかはとても微妙だなと思ったのです。
ではどうするのが良いか、
という話は本書では出てきません。
どんなことをしたら良いのかわからないということだと思います。
自分としては研修会で習った
「結論として、本人の自覚を高めること」
がカギだと思っていたんですが・・・弊害もあります


 むしろ、ピアカウンセリングでよく聞くお話としても、
リハビリで左に注意を向けることを何度も促されるということから
逆に心理的な恐れが次第に増幅してくる体験をしている人が多いようで、
それを聞くたびに私もまさにその一人だなと思います。
 例えば、左の壁際を歩いてみなさいといわれると、
左のことがわからない人にとっては、
わかっていない部分で何かしてくれといわれるのに等しく、
それがものすごく怖くなるのです。
 そこに壁があることを知らされていて、
そこへ寄り過ぎると壁にぶつかるという予想もできるので怖くなるのです。
何も分かっていないから右へよっていくのではないのです。
自分の要求されていることを実行するためには
自分の分からない部分にあえて身を投げ出すことになり、
そこで痛い目にあったり失敗をしてしまうことが怖いのです。
わからないことは怖いことなんですね。
怖いと学習もされにくいです


 左を意識するために、
常に左手をテーブルの上に置くように言われたこともありますが、
それは左に注意を向ける方法としてはほとんど効果がありませんでした
 手をどこにおいていようとも、
そもそも手があるという意識が薄いので、
常にじっと手を見つめているのでなければ、
それをテーブルの上に置く(食卓の横に置くとか)などといったことを励行しても、
頭はそもそも存在しない左側の世界に興味はなく
ご飯を食べる動作などにかかっていると、
全くいつもの存在しない世界の手になってしまい、
膝の上とか、目の前に近い位置においているときのような安心感がなく、
そうすると必要にかられて右での作業に集中する時には邪魔でしかなくなり
いつからか左に手を置いて注意してみるという練習は全くしなくなりました。
ここに半側無視のリハビリテーションの難しさがありますね。


今日の結論
 半側無視のリハビリテーションは、
 本人の感覚からすると、
 我々の想像以上に難しい
 
22:12 | 高次脳機能 | comments(2) | trackbacks(1) | pookmark
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コメント
そうすると、結局、何をしたら良いのか分からなくなってしまいますね?
2009/04/11 7:27 PM by よふー
うん、そうなんですよね。

この本の作者には「どうして欲しかったか」を書いてくれると良かったのですが・・・

左側に注意を向ける
気づいてもらう
習慣づける

これの繰り返しが基本ではないかと思っています
2009/04/24 9:25 PM by MTひろ
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