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仮説証明作業の落とし穴
 
脳卒中のクリニカルリーズニング

理学療法ジャーナル 43/2 2009年2月号
PTジャーナルの2009年2月号がクリニカルリーズニングの特集でした。

その中に脳卒中のクリニカルリーズニングという題がありました。

印象的な一説がありました。



仮説証明作業の落とし穴

 脳血管障害患者のリハを行う場合、仮説証明作業を基本とする、という考え方がある。
 これは
  仮説→実践→証明→作業
 という手続きを展開するものであり、一見、
科学的な手続きのように見える。

 しかし、仮説証明作業には大きな落とし穴があり、医療の世界では好ましくないアプローチである。


 仮説には帰無仮説対立仮説とが存在する。
 対立仮説とはいわゆる作業仮説と考えてよい。
 つまり、証明されることが歓迎される仮説である。
 帰無仮説とは対立仮説と対立する仮説で、証明されて欲しくない仮説になる。
 これらの仮説を証明していくためにデータを集めて統計学的処理を行う。
 このように

  仮説→データ→証明
 という手続きを行う。
 情報収集に当たって
バイアスがかかれば偏った結果を導くことになり、
 作業仮説を証明していく手続きとしては否定されるべきことである。

 仮説証明作業では
「データ」に相当する手続きが「実践」になるが、とりあえずの評価で何が問題かという仮説を導き出して、それに対して治療行為という実践を行うわけである。
 得られた結果に歓迎されるべき変化が見られたら、
 仮説が証明されたと判断し、
 さらに治療行為を展開していくことになる。
 そこが問題なのである。
 
人間は自らの出した答えが正しいという思いを持ちながら、それを証明しようとすると、まず、仮説が間違っているという解答につながるような行為はしない。
 希望的観測や願望に基づく思い込みによって仮説を決め込むと、いろいろな情報も自分に都合の良いように解釈するようになり、正しい回答は得られなくなる。
 また、仮説を導き出す場合。
ある特定の考え方が前提にあると、その枠の中での偏った仮説になり、根本から大きなバイアスを伴った証明作業になる。

 このように、
 仮説証明作業では、

 仮説が間違っていたという解にはほとんどならないというところに大きな落とし穴があるので、
 医療の世界では用いることは好ましくない。
 もし、用いたとしても、相当な根拠を持って客観的立場で臨む態度が必要である。
 残念ながら、相当な根拠を持つほどの機能解剖学的あるいは病態運動学的情報がない現状では、やはり仮説証明作業は危険な手法といわざるを得ない。

患者さんを理解するために、
 仮説を立てて「○○ではないか」と考えて
 それを検証するために「評価」していくクリニカルリーズニング・・・

 現状はこの通りのようです。

 仮説が間違っているという回答につながるような行為をまずしない

 自分が思ったのはこの事実に注意してみる必要があるということ。

 自分の仮説が間違っているかもしれないという視点も同じくらい重要に捉え、
 広い視野で総合的にみることが、
 より客観的なクリニカルリーズニングにつながる
と考えます。

 いろんな方向・いろんな視点で考えた方が良さそうですね。

 参考になるかどうかわかりませんが、一つの物事をいろいろな感覚・視点でみる枠組み・概念を紹介します。

 〇実:客観的に事実を受け入れて考える
 直感:直感で考える
 H稟宗批判して考える
 こ擺僉Ч猟蠅靴胴佑┐
 チ和ぁЧげてみて考える
 Τ鬼僉Я澗里鮃佑┐



00:58 | 麻痺について | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark
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コメント
確かにそうですよね
自分の立てた仮説をわざわざ否定しようとはなかなかしないですもんね
忘れがちな視点だと思います
2009/03/27 8:49 PM by あんぷ
 忙しい臨床の中で、「自分の仮説が間違っていたらどうしよう」って考えられている人ってあまりいないような印象です。
 特に、あまり勉強していない人は視野が狭く、自分の考えを強く持って固執するような傾向が見受けられます。
 これには指摘されて「気づく」ということが必要なように思います。

 まさに「忘れがちな視点」ですね☆
2009/03/28 6:24 AM by MTひろ
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