ヒロの日記

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川平法の研修会に行ってきました
 川平法という麻痺の促通法の研修会に行ってきました。

川平和美という教授が考案したやりかたです。

女性ではありません。

男性です。
kawahira_pictrure



詳しくは、川平法の本を買って読んでください。
勉強にはなりますから。
あ、この写真のように教授から直接習ったわけではないですw



自分が感じた川平法のコンセプトは、

/鎔娜親阿鮟纏襪啓他動運動(自動介助運動)で行うこと
繰り返し反復(100回)して練習すること
伸張反射などの刺激を用いて随意運動を起こしやすくすること
さ拌(5分)をとること

です。



/鎔娜親阿鮟纏襪掘⊆他動運動で行う
  「このように動かしたい」とイメージした運動を行うことが大事。
 これによって、目標とするシナプスの結合を強めます。
 
 こんな感じです。

 目標のシナプス結合についてです。
 脳卒中片麻痺例の運動性下降路には、麻痺の原因である損傷された神経路以外にも結合している迂回路があります。
 しかし、この迂回路は興奮水準が低く、伝達効率が悪いため、神経興奮伝導の発火がおきません。だから、麻痺肢が動かない。
 これを発火させるためには、意図による興奮が必要です。
 
 この意味で、他動運動や誘導される運動とは違うようです。



繰り返し反復(100回)して練習すること
 
麻痺を回復させるための迂回路の強化には、この神経路へ興奮を繰り返し伝える=意図した運動の実現を反復することしかありません

 我々はすぐに北島 康介のような金メダル選手になることは不可能です。
 技能習得には反復練習が不可欠です。
 ちょっとやったぐらいじゃ運動学習なんてできないってことです。

 しかし、ずーっと同じことを繰り返していると飽きます。疲れてくるし集中力ももたずに学習効率が落ちるので、ただいたずらに回数を増やせばよいというものでもないように思います。
 だから100回なんでしょうね。

 患者さんの反応からの個人的な考えなのですが、
  50回行う → 休息(5分) → さらに50回行う
 という方法が良いように思います。
 後半の50回のやり初めに、パフォーマンスがあがるんです。
 「おっ、動く範囲が増えましたねー!」と伝えるとさらにその効果が持続。
 嬉しいんでしょうね。快刺激も運動学習の重要な要素だと思います。



伸張反射などの刺激を用いて随意運動を起こしやすくすること
 伸張反射、共同運動、姿勢反射を利用します。
 迂回路を経て目標のシナプスに興奮伝導させるためには、
 事前にこの神経路を発火するレベル(閾値)近くまで興奮水準を高める刺激が非常に重要です。
 この工夫を徹底して行った結果が「川平法」です。

 伸張反射
  すばやく目標の筋を伸張して伸張反射を起こし、筋トーヌスが高まった直後にその筋の収縮を命ずる。このとき、力をかけすぎて組織を損傷することがないようにする。
  基本的に、運動するたびに直前に伸張しています。
  これは感想なんですが、ストレッチのイメージの伸張とは違うようです。肩屈曲120°から60°に戻るときって、別にストレッチされないでしょ?
  これはすばやく戻すことによって伸張反射を誘発しているようです。
 共同運動
  共同運動パターンから目的の筋を含む共同運動を命じて、運動が生じたら目標の筋の近位部に抵抗を加えて目標の筋の緊張を高める。
   例えば、随意性の低い人の肩関節屈曲は、共同運動パターンを利用した肩関節屈曲+外転から練習を始める。
 姿勢反射
  下肢体幹の伸筋は背臥位と立位で、屈筋は側臥位と腹臥位で緊張が高まる(緊張性迷路反射)ので、下肢の屈曲は側臥位か腹臥位が容易である。
  顔が向いたほうの上肢は伸展しやすく、後頭部のほうは屈曲しやすい(緊張性頸反射)ので、上肢伸展時は対象者に手を見るように指示する。

 よくわからないのがこれ
 

皮膚筋反射
   治療者の指先で収縮をおこしたい筋群の上の皮膚を擦ったり、叩きながら収縮を命ずる。

 うーん。聞いたことない。Googleなどで検索してもない。誰か教えてくださいw
 「皮膚筋反射」なんて言葉を使ったら他職種にまず「何それ?」って聞かれますが、答えられない。
 自分なりの解釈ですが、擦ったり叩いたりすることで
  筋を伸張する
  触覚、運動覚を増大する
  注意を喚起する
  (なんとなく筋を収縮したくなる気がする)
 効果があるのではないかと思います。

さ拌(5分)をとること
 これはコンソリデーションに効果的だからです。
 コンソリデーションとは、不安定なシナプス結合が強固な結合に変わる過程のことです
 これができれば、促通手技なしでも意図した運動の実現が可能となります

 根拠となる実験結果があります。
 ある動作を運動学習し、その後運動学習を邪魔するようなメチャクチャな運動(学習阻害課題)を行いました。
 運動学習してから学習阻害課題を行うまでの時間で運動学習の差を見たものです。

 4時間、間を空けたときは、学習阻害課題がない時と比べて70%ぐらい運動学習されていました
 1時間、間を空けたときは、25%ぐらい運動学習されていました。
 5分、間を空けたときは、ほとんど同じ25%ぐらいが運動学習されていました。
 0分、つまり間を空けなかったときは5%ぐらい?ほとんど運動学習されていませんでした。
                                               (上記の本P8より)

 反復運動を行い、次のパターンの反復をする前に少なくとも5分の休息を入れることが訓練効果を増大させる可能性が大きい、ということです。

 また、コンソリデーションは睡眠中、特に深い睡眠であるノンレム睡眠の間に進みます。
 日々の練習効果を確実に蓄積していくには、良質な睡眠が大切です。
 

反復促通療法の効果

通常の作業療法だけのときよりも
川平法の反復促通療法を加えたときのほうが改善が著しいと報告されています。

脳卒中リハビリテーションの新しい治療と研究
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~rehabil/koza/jobs/sensin.html


慢性期の症例にも効果があるそうですね。



川平法を行っている動画がネット上にアップされていたのですが、
消えてしまっています。

繰り返しみたんですけれどもねぇ・・・

川平法を伝えるという点では、ぜひちゃんとアップしてもらいたいものです。

00:51 | 麻痺について | comments(8) | trackbacks(0) | pookmark
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コメント
確かに理にかなった方法ですね。

が、対象が高齢者ともなると、そこまでの時間・集中力を要することができず(特に単調な運動の反復)、現場に応じてアレンジが必要かもしれませんね。とくにうちは、老健なので・・・。
が、基本とメカニズムだけ把握していれば、変法もありかもしれません。
参考になりました。勉強になります!!
2008/09/12 11:29 PM by 有馬サツキ
そうなんすよ。
○○法ってそれだけできれば全て完璧というものではないと思うんですよね

確かに、「麻痺した手を治したい」という強いニーズを持った人なら十分適応になると思います。

しかし、維持期には「治したい」思いより、むしろ、「楽しく練習しながら機能の維持・向上したい」というニーズの方が強いように思います。
そのニーズに答えるのは、川平法ではないのかもしれないし、きっと工夫が必要ですね☆

一方、「箸をつかってごはんを食べたい」というニーズに対して、箸操作はとても複雑なので川平法のみでは対応できません。
口元に持った器に物をつまんで移動させ、それに抵抗をかけて反復するといった応用が必要なように思います。

結論として、
基本をしっかり行うことと同じくらい、
現場のニーズに合わせて応用・アレンジして用いる必要があるように思います。
2008/09/13 12:28 AM by MTひろ
川平法にちょっと興味があったので、非常に勉強になりました。脳卒中の治療において、ボバースよりもしっかりしたエビデンスがあるとのことなので、勉強して実践してみますね!
2008/09/13 1:00 AM by メタルOT
川平法を習得する一番の近道は
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~rehabil/koza/shinwa_kawa.html
講習会に出ることだと思いますw
本を読んだり、人を使って練習する時間を考えると効率的かと・・・w

もともと川平教授はボバースやPNFを30年ぐらい行ってきた方のようです。
2008/09/13 1:59 AM by MTひろ
母が丁度一年前に脳出血で倒れ手は結構動くのですが尖足になっており歩行がいまひとつですCI療法は手だけなんでしょうか?
2008/11/16 11:10 PM by まーさ
遅くなってすみません。

お母様のことについては実際にみることができず、情報も少ないため、コメントすることはできません。すみません。

CI療法は、実際にCI療法として行ったことがないので結論としてはよくわからないです。
自分の調べた範囲では、手に対する治療が大半ではないかと思います。
しかしながら、一部の発表会では下肢に対するCI療法の報告があったようです。内容は分かりませんが・・・

 PTB
 http://www.geocities.jp/ptbaka_no1/
 『学習性不使用へのアプローチ』
 〜CI療法の下肢への応用〜
 演者: 唐澤 幹男  <いちはら病院>

2008/12/01 10:13 PM by MTひろ
突然失礼します。接骨院を細々と営んでいます。片麻痺の方も時々来院されます。単なる機能の再学習でなく、新しい運動神経回路を構築する川平法に関心を持ち講習会の参加を申込みましたが、柔整師は対象外のようです。私の住所〒1770042東京都練馬区下石神井1-18-18tel03-3996-6356Fax共です。この辺りで先生のご存じの方がいらしゃれば是非紹介して頂ければと思いましてメールをさせて頂きました。厚かましいお願いですが宜しくお願い致します。
2012/11/09 5:31 PM by 松田 照男
突然失礼します。接骨院を細々と営んでいます。片麻痺の方も時々来院されます。単なる機能の再学習でなく、新しい運動神経回路を構築する川平法に関心を持ち講習会の参加を申込みましたが、柔整師は対象外のようです。私の住所〒1770042東京都練馬区下石神井1-18-18tel03-3996-6356Fax共です。この辺りで先生のご存じの方がいらしゃれば是非紹介して頂ければと思いましてメールをさせて頂きました。厚かましいお願いですが宜しくお願い致します。
2012/11/09 5:33 PM by 松田 照男
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